2018/08/01

在宅看取りの難しさ

~在宅看取りの難しさ~

内閣府が行った「高齢者の健康に関する意識調査」によると、「最期を迎えたい場所」という質問に対して75歳以上の60%近い人が「自宅」と答えました。

「病院などの医療施設」と答えた人は30%に満たず、「介護施設」も6%強という数字で、多くの高齢者の方が住み慣れた家で最期を迎えたいと考えていることが分かります。

しかしその思いに反して、自宅ではなく病院で亡くなるケースが圧倒的に多いのも現状です。
背景として、以下のようなことがあげられます。

・家族の関係や形態の変化
二世帯三世帯同居が当たり前だったのが、社会の近代化に伴って核家族の方が多くなり、成人後の親子関係が希薄になることもあります。

・家族への体力的、精神的負担
食事や着替え、移動など自立できなくなった人を支えるのに要する労力は多大です。
また、夜中に何度も起きて様子を確認したり、急な容態の変化にも備えなければならず、24時間ほぼ不休で介護をすることによる精神的負担も計り知れません。

・金銭的負担
身の回りの世話だけでなく、医師の指示下での医療処置や医療機器管理などが必要になることもあります。訪問看護師やケアマネージャーの方にアドバイスを貰ったり、いざという時は駆けつけてもらえるよう手配することも大切です。
また、介護ベッドの導入や家の一部をバリアフリーにリフォームしたりする可能性もあるかもしれません。
介護をするために家族は仕事を辞めざるをえない状況でこのような出費は家計に多大な影響を及ぼします。

大切な家族が在宅介護を希望した時に、金銭による精神的なストレスを少しでも緩和するために、今のうちから保険という形で備えてみてはいかがでしょうか。

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